中年のための健康法

中年になると身体のいたる所に障害が。まだ人生を折り返した所、若さを取り戻して元気いっぱいに人生を謳歌してほしい。そのための健康法をお伝えします。

「やる気が出ない」プチ鬱になっていた55歳の私がどうやってやる気を取り戻したのか?

中年になってからの「やる気」を出す方法

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若い頃は元気で、つまらないことにもやる気を出せたのに、最近はどんなことにも無関心になり、あの頃の情熱はどこへ行ったのだろうと、一人つぶやいていませんか?

若い頃は、異性にもてたいがために、毎日ギターの練習をしたのではないですか?もしかしたら、出世を夢見て良い大学に入るために、寝る間も惜しんで猛勉強してたのではないでしょうか?

会社に勤めるようになってからも、会社の繁栄のためやチームの成功のためにと頑張ってきたのではないでしょうか?今のように給与も少ないのに、それほど頑張れたのは何故?と思うのではないでしょうか?

どんなことにもやる気を出していた自分なのに、50歳という年齢を迎えると、急にやる気が消えてしまうことがあります。

世間では、プチ鬱とか中年ひきこもりとか、燃え尽き症候群とか勝手なことを言いますが、誰も好きでそうなったわけではありません。できれば、もう一度何かに情熱を持ち生きたいはずです。私もそうでした。

ところが、悩んだ末にたどり着いたのがコーチングだったのです。コーチングのテクニックを自分自身に使うことでやる気を取り戻すことに成功。

今回の記事では、「中年になってからのやる気を出す方法」についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

中年は、心の揺れ・惑い・恐怖の世代

世間一般的に中年というのは、40歳から64歳だといわれています。中年にも前期中年者と後期中年者があります。

健康面の衰え

この世代は、若い年代とは違う大きな変化を受けます。健康面でも老化を感じる年代かもしれません。高血圧になるなど若い頃には経験したことがなかった病気になることもあります。また、体力も落ちることで自信喪失にも。それどころか、知人の死に関わることで、自分の最後をイメージするかもしれません。

親の介護

自分が若い時期には、両親も若くいきいきとしていたのをしっかりと覚えているのでは?ところが、時間には逆らえません。自分の年齢が増しただけ親の年齢も増え、老化します。

老化すると当然のように病気になります。もしかしたら、入院を繰り返たり寝たきりになることも。人によっては、認知症になり日中も目が離せないことも。

自分の親ですから、最初は誰でも親孝行のつもりで介護をします。でも、介護の終わりは予定が組めません。終わる時は親の死です。それまで、妻や家族や兄弟姉妹にも気を遣うことになるかもしれません。

会社勤めをしていたら、介護のために仕事を休むことも増え、さらに気を遣うことに。

子どもが大人になるさびしさ

子どもが幼少期のころというのは、親の持ち物のようなところがあります。それは私だけでしょうか?

子ども自身何もできないので、どんな些細なことでも親を頼ります。だから、子どもが可愛いと思うのかもしれません。あなたも、自分の子どもに勉強を教えたり、自転車に乗れるように教えた経験があるのでは?

それほど、可愛かった子どもが成長するたびに大人になり、親を必要としなくなります。反抗期になると、親に逆らってくることも。

子どもが大人になり恋人ができると、親よりも恋人の方が大切に。段々と親から離れていくのでさみしくなり、過去が懐かしくなるかもしれません。

中間管理職としての職場での立場

若い時から長期間勤務するとそれなりに出世します。課長や部長になるかもしれません。人によっては、管理職につくかもしれません。出世することは地位や給与面では良いことですが、その分、仕事での責任が増えたり人間関係でも気を遣うかもしれません。

支店長になっても、上には管理者やオーナーがいます。そして、自分の下には今時の若い世代の職員が。この間にはさまれ、どちらから自分の側からの意見ばかり言われストレスも積もるばかり。だから、アルコール量が増えるのかもしれませんね。

このように、中年期になると若い頃には経験することがなかったことを多く経験し、ストレスがたまり鬱症状を引き起こすこともあるのです。だからやる気が出ないことなど珍しくもなんともないのです。

中年前期(40歳から55歳頃)

職場では

これまで最前線で働いていた立場から、上司や管理職といった立場にかわったり、人に教わる立場から、人を教え、指導する役割に転換を求められます。仕事上の自分の能力や地位の限界も見えはじめ、青年期に抱いた希望と現実のはざまで揺れ動くこともあります。

家庭では

子どもたちが思春期に入り、子ども中心の生活から、子どもは子ども、親は親というように生活が変化していきます。子どもたちは友達などのつきあいから家庭のルールにさまざまな変更を求めてきますし、老親の介護が必要になることもあります。それらの課題に柔軟に対応することで、父親、母親の役割も必然的に変化していきます。このように家庭の中のルールや役割が移り変わり、家族の中に揺れが起こってきます。

身体的には

体力に限界を感じたり、疲労回復に時間がかかったり、健康に関心が増すなどの変化が生じる時期です。生活習慣病(高血圧、糖尿病など)が起こりやすくなるのもこの時期です。また、女性の場合は、閉経などの生理的な変化も大きく影響してきます。

心理的には

社会的役割の変化、体力的な衰えなどから、今までのやり方ではどうもうまくいかないと感じ始め、「自分の人生はこれでよかったのか」「本当に自分のやりたいことは何なのか」という、自分の生き方、あり方そのものについて、見直しを迫られる時期でもあります。

中年後期(55歳から64歳)

職場では

定年を迎え、生活習慣すべてが変わる時期です。仕事中心の価値観にしばられていた人ほど、生活に空しさを感じ、自己のあり方を見つめ直すことが迫られる場合もあります。

家庭では

子どもたちが巣立ちする淋しさややりきれなさを経験する中で、改めて夫婦の関係をつくりなおす時期です。

身体的には

体力や目や耳などの感覚器の衰えに加え、老親や、同年配の人たちの重い病気や訃報に接する機会も増えることで、死ということが現実味をおびはじめます。

心理的には

社会的にも身体的にも「喪失」を体験する時期です。この喪失を受け入れ、自分自身の新たな人生の歩みを作り上げる時期でもあります。

京都府HP 心の健康のためのサービスガイドより

 中年期になると、このような環境ができるので、プチ鬱になったりやる気が出なくなる理由が理解できたでしょうか?

それでは、この状態からどうやってやる気を作るかについてお伝えします。

やる気って何?

人は自分が本当にやりたいことがあるとやる気を起こします。行動する気になるからモチベーションとも言います。

ですから、仕事だからといって表面上どれだけ頑張って見せても、本当にやりたいことでなければ、やる気は出ません。

「やる気」は感情

やる気というのは、やる気持ちですから感情です。感情だから厄介なのです。それだけではありません、人は感情で動いているのですから。

このように言うと、「私は理性で動く。」と仰るかもしれません。でも、理論的に考えたとしても、判断基準はその人の価値観や経験。その時、脳で意味づけされる内容によって、「やっぱり正しい!頑張ろう!」とか、「自分の価値観と違うけれど仕事だから仕方ないな。。」というように感情が生まれるのです。

そして、感情の赴くままに行動するのです。それがやる気があるかないかの違いを生むのです。だから厄介です。

感情はコントロールできる

感情はどのように生まれるのか、もっと詳しくお話しします。私が行っているコーチングでは、次のように説明します。

出来事⇒ビリーフ(価値観・経験・アイデンティティ)で意味づけ⇒感情⇒行動

見た事、聞いた事で感情が生まれます。それは、脳のマップの中の価値観や経験、アイデンティティによって、それが自分にとって喜びなのか、痛みになるのかと判断するのです。そして生まれるのが、感情です。自分にとって喜ばしいことであれば嬉しいと感じ、痛みとして思えば不快に感じてしまうのです。

意味づけを変えると感情も変わる

脳科学では、人は常に「これは痛みだろうか?快楽だろうか?」と自分自身に質問しているからだと説明されています。

人がやる気を出せない時というのは、「これは痛みだ。」と考えているのです。痛みであれば、そのことを避けるように行動するのが自然です。

やる気を出すには、「これをやれば快楽を得られる。」と思うように、出来事に対する意味づけを変える必要があるのです。

意味づけを変えるには

意味づけを変えるといっても、無理に意味づけを変えることは困難です。困難というより不可能かもしれません。

では、どうすれば意味づけが変わるのでしょう?

その答えは、意味づけをしているビリーフ(価値観・経験・アイデンティティ)を変えればいいのです。

信念は、元々、自分が勝手に作った考えです。勝手な思い込みです。それが本当に正しいかどうかは怪しいのです。でも、人はそれを信じています。

やる気を出すために、ビリーフが正しいとか間違っているとかは問題ではありません。重要なのは、やる気を出すためのビリーフを新たに作り出すことです。

やる気を抑制している信念を見つけるために、自分自身に対してこのように質問します。「何を信じていることで、このように感じているのだろうか?」

この質問をすることで、ネガティブなビリーフを知ることができます。ネガティブなビリーフを知ることができれば、それを変えるモチベーションが生まれるかもしれません。

自分に話している言葉を変える

自分が発する言葉は、他人にだけではなく自分にも語りかけます。脳科学では、人は一日に平均して2万回自分自身に質問しているそうです。

だから、良い質問をすることが重要です。良い質問とは自信を生む言葉です。アファメーションとかインカンテーションと言いますが、私は、後者の感情に訴えるインカンテーションを使っています。

「私には出来る!しかし、何故それをやらないといけないのか?(その理由はそれをやるために生まれてきたのだから。)」という感じです。

フィジオロジーを変えると容易に感情が変わる

いろいろ感情を変えるテクニックをお伝えしましたが、慣れるまで難しいかもしれません。ところが、誰でも容易に感情を変える方法があります。

それは、フィジオロジーを変えることです。フィジオロジーとは身体面です。

普段明るい人でも熱を出して寝込んでしまうと、モチベーションが下がるのではないでしょうか?睡眠不足の時にもやる気が出ないですよね。

やる気を出すには、身体面が健康でエネルギーが充満していることが大切です。しっかりと睡眠がとれて栄養のある食べ物を摂取すると元気がでます。

人は姿勢をどうなっているかでも感情が左右されます。落ち込んでいる時には、身体を丸めうつむきます。逆に胸を張って目に力を入れるとエネルギーが湧いてきます。

また、うつ状態のときは、動くことが辛くゴロゴロと寝ているのではないでしょうか?というか、ゴロゴロ寝ているとやる気が湧きません。ところが、走ったり思い切り身体を動かすと、すがすがしくなり元気が出てきます。

不安や恐怖に襲われているときには、呼吸が、はっはっはっと短くなります。こんなときには、すーはーすーはーと深呼吸することで、心が落ち着くことができます。このように、感情はフィジオロジーに大きく影響されているのです。

私の感情コントロールの紹介

一日のはじめは朝。ですから、朝一番に良い感情を作ることが大切です。朝、気分が良いと良い一日のスタートが切れます。反対に朝から憂鬱な状態であれば、一日のパフォーマンスも下がります。

ですから、朝、ピークステート(最高の感情)にすることがコツです。

私の場合は、起床してうがいをし顔を洗い、直ぐにウォーキングします。平均して40分ほど歩きます。近所の神社に手を合わせ、「究極のビジョン」を祈願するのが日課です。

歩きながら、自分自身で感情コントロールを楽しんでいます。帰宅後はシャワーと歯磨きですっきり。そして、両親が祭られている仏壇に手を合わせます。そして、やっと朝食。朝食はヨーグルト、野菜サンド、果物ジュース、栄養サプリと黒にんにく。身体が酸性にならないように気をつけています。

そして、この後、8分ほどトランポリンを飛びます。飛び始めはロングブレスをします。(すっすっすっすと4回鼻から息を吸い、息を止めて16数えます、次にふっふっふっ…と8回口から吐く。これを10セット繰り返します。)

ロングブレスを終えたら、トランポリンでジャンプを続けながら、インカンテーションをします。この時、壁にかけた大きなビジョンボードを見ながらするので、感情移入されやすいです。

ピークステートになった時が、終わる目安です。ここから一日が始まるので毎日がやる気いっぱいでスタートできます。

もし、やる気がでないとお悩みでしたら、お勧めする方法です。

血圧135/85mmHg未満にするには、降圧剤しか無理だと思っていませんか?