中高年はストレス世代→急性胃腸炎
中高年に多いストレス性胃腸炎の対策
突然ですが、2015年12月からストレスチェックが義務になるということはご存じでしょうか?
中年から壮年期にかけては、身体的にも老化が進みます。それだけでもストレスなのに、職場では責任ある立場になり上司(または経営者)と部下にはさまれ、孤立してしまうことも。
そして、家に返ると妻(または夫)や子供とのコミュニケーションが取れずにいらいらすることも。
そのような状況から逃避するように、男性はアルコール依存症になったり、女性の場合は過食症になることも。喫煙が増えるのもストレスが多いからかもしれません。
こんな生活が続いたある日、いきなり胃腸がきりきりと痛むことがあります。これが、ストレス性の胃腸炎。
今回の記事では、ストレス性の胃腸炎についてお伝えしますので、今後の対策にお役立ちくだされば幸いです。
感染性胃腸炎
ノロウィルスによる食中毒や風邪の菌に感染することで、下痢や嘔吐することがあります。これは、その時は熱が出たりと大変なのですが、感染菌をやっつけ体力が回復すると嘘のように治ります。
ストレス性胃腸炎
先ほどのようにウィルスに感染していなくても、急に下痢や嘔吐をすることがあります。この場合の多くがストレスが影響しているといわれます。
強いストレスがかかると自律神経に影響を与え、胃腸が過剰に反応し胃酸を多量に分泌します。その結果、胃壁を荒します。普段は多少の暴飲暴食をしても問題ないのですが、胃壁が荒れていると急激に胃炎が起きます。
また、ストレスは免疫も低下させます。そのために、胃腸に入ってきた菌をやっつけることができず悪玉菌が増え、腸炎を起こすことに。
感染性胃腸炎の場合は、感染菌をやっつければ解決したのですが、ストレス性胃腸炎の場合には、ストレスをなくさない限り、根本的に解決することは出来ないのです。
だから、厄介なのです。
胃腸を健康にするためには
- 温かいお湯を沢山飲んで、身体に溜まった老廃物を出すと良いです。デトックスをすることで胃腸を強くします。
- 食事のときには、良く噛むことが大事です。食物が細かく砕けるだけではなく唾液も混じり消化を助けます。
- 腹筋運動によってお腹周りの筋肉を鍛えると、胃腸が元気になります。
- 適度な運動は胃腸を強くします。運動によって身体の血流が良くなると胃腸も活発になります。
- 胃腸に良いという食品を多く摂るようにします。胃腸に良い食材には、にら、山芋、白菜、ヨーグルト、マーマレード、ほうれん草、麦飯などがあります。
- ストレスをためないことが、最も大事なことです。好きな趣味や運動などでストレスを発散することも必要です。そして、考え方を変え、くよくよしないようにしたり、前向きに毎日を送ることも大切です。
ストレス性の胃腸炎は、薬を飲んでも治りません。大事なことは、「胃腸が痛い。」と悩むことではなく、「ストレス」を無くす努力をすること。
また、ストレスの原因を外向けている限り、それを解決することは困難です。自分以外の人や事柄を変えることは、不可能に近いものです。
ですから、ストレスを無くす(軽減する)には、考え方を変え、ストレスの対象に対する意味づけを変える必要があるかもしれません。
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