舌を磨くのをやめて口臭をなくしましょう
口臭で悩むのは終わりにしてください
口臭のなくし方についてもう全部わかっているという方は、ここから先を読む必要はありません。そのような記事ではないからです。
これは、
歯科治療を受けても口臭がなくならない。。。
耳鼻咽喉科で診断を受けても問題がない。。。
胃カメラを飲んでも胃腸には問題ない。。。
毎日、舌を磨いても直ぐに白くなり口臭がする。。。
というように、困り果てている方のための記事です。
口臭を無くしたいと思っていても、もう相談するところもなくなりどうすれば良いか諦めかけていた人でしたら、お役に立つかもしれません。
口臭は病気?精神的なもの?
先ほどのように歯科治療をしてるから虫歯や歯周病の問題はない。だったら、耳鼻科からの口臭かもしれないと、耳鼻咽喉科で診断を受けても何も問題はない。心配になり、胃腸科に行き胃カメラまで飲んで調べても、「胃腸には問題はない。」と言われ。
「一体、わたしの口臭はどこから出ているのだろう?」
と、歯医者さんに聞いてみても、
「これぐらいなら心配ありませんよ。誰でも多少は臭うものですから。」と。
仕方なく、家族に聞いてみても、「別に臭わないよ。」との返事。私を傷つけないように気を使っているのかもしれない。
不安は以前よりも増し、スマホで「口臭」を検索してみると、私と同じような体験がいっぱい。そして、お医者さんのアドバイスの中に、「自臭症」という言葉が。
自臭症(じしゅうしょう)とは、周りから臭いと思われていると思い込む。自己臭症(じこしゅうしょう)または自己臭恐怖症(じこしゅうきょうふしょう)とも呼ばれる。嗅覚幻覚が出る幻嗅の一種である。精神医学における診断名ではない。診断基準ではないが対人恐怖症の特徴が記され、外見、臭い、表情、しぐさなどが他人を不快にするのではという恐怖であり、社会恐怖と似ているとしている。
Wikipediaより
「もしかしたら、私の場合も自臭症かもしれない。それって一種の精神の病ってこと?ヤバイのでは?」
あなたも、このように悩んでいませんか?
安心ください。まだ自臭症と決めつけるのは早いです。それに、口臭が起きるのは、あなたが知っていることが全てではないからです。
一般的な口臭の原因
歯科医院では、「たいていの口臭は歯周病菌が作るもの」だと説明します。このことは間違いではありません。
しかし、この記事を読まれている人であれば、「たいていの口臭は、舌の苔が原因」だということを知っているはずです。
舌と唾液がくさい
舌の表面には、いろんな形の乳頭がありザラザラしています。ですから、舌乳頭の間には、 口から剥がれ落ちた粘膜細胞や食べかすなどがくっつきます。それらのタンパク質を食べるために細菌(連鎖状球菌,ぶどう状球菌)が付着して塊ができます。
それが、舌苔(ぜったい)と呼ばれるものです。
舌苔(ぜったい)の内で、細菌はタンパク質を分解しているのですが、その時に副産物としてニオイ物質が出来ます。後に口臭となる元です。
このニオイ物質が唾液に溶け込み、舌や口腔壁に付着します。舌や唾液を指で触れて嗅ぐと臭いのはこのためです。
唾液は、緊張や口呼吸などによって乾きます。すると唾液中のニオイ物質がガスとなって口から出てきます。
これが口臭です。
ですから、舌の苔を取らないといけない。と早合点する人が多いのです。
舌を磨くのは対処療法にしかならない
すでに舌磨きをしている人であればわかっているかもしれませんが、舌磨きをしても直ぐに舌は白くなってしまいます。もちろん口臭も。舌磨きをした時は、口臭がないかもしれませんが、時間がたつと元のように口臭が発生します。
どうしてだと思いますか?
その理由は、先ほどもお話したように、舌の苔を作っているのが細菌だからです。
それでは、細菌を絶滅しないかぎり、舌の苔は再生される?
そんなことはありません。口腔内の細菌には、悪玉菌がいれば善玉菌がいます。そして、ふだんは害のない日和見菌がいます。
この日和見菌が問題なのです。日和見菌は、あまり知られていないのですが、体の抵抗力が落ちたり、口腔が不清潔な状態が続くと、突然、悪玉菌に変化するのです。
一時的に劣勢になった悪玉菌が、いっぺんに舌全体に増える。こんな繰り返しが毎日行われていると知ったら、がっくりしませんか?
過剰な舌磨きが良くないののは、それだけではありません。舌がんのリスクも高まるということをご存知でしょうか。
舌の口内炎が10日経っても治らない場合は、早目に診察を受けられてはいかがでしょう。堀ちえみさんの場合も、口内炎が出来てから中々治らないので様子を観てたそうですよ。
舌がんの見分け方についてはこちらに詳しく載っています。
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口腔ケアだけでは不十分
「それでは、ていねいに歯磨きや舌のケアを行えば、舌に苔ができなくなるのでは?」
普通、そのように考えてしまいますよね。でも、実際は、口腔ケアをどれだけ丁寧にしても、舌の苔を出来ないようにすることは不可能に近いです。
どうしてだと思いますか?
先ほど、舌の苔を作っているのは細菌だと言いました。細菌は、舌だけではなく喉にも棲息するからです。
口と喉は隣り合わせにつながっています。ですから、喉の細菌が舌に移ってくるのは不思議なことではないのです。
これで、舌磨きをしても舌がきれいにならない理由が分かったのではないでしょうか。
口臭を無くすための方法
口臭がしないようにするためには、舌苔(ぜったい)が出来ないようにしないといけません。
もし、舌がきれいになれば、あなたがずっと悩んでいた口臭から開放されるはずです。そのための方法をお伝えします。
〈口臭対策の基本〉
- 口腔ケアをしっかりと行う。
- 喉の清潔を保つ。
- 口腔を乾燥させない。
丁寧に歯磨きを行い、いつも口腔内を清潔にすることは基本中の基本です。それに加えて、小まめに喉のうがいを行うなども必要です。
そして、大事なことがあります。それは、口臭が起きる人の多くは唾液が少ないことが影響しています。唾液には細菌を洗い流す働きがあります。その唾液が少ないことによって細菌が増えやすい体質を作っています。
だから、唾液分泌を促すための「お口の体操」や「リラックス」なども大切ですが、積極的に水を口に含むことが大事です。是非、お試しください。
舌の苔が酷い場合は、こちらの記事もおすすめです。